テクニック

「寄せるルアーと喰わせるルアーは違う?!」

★カジキを遠くから寄せ
★興奮させて喰い気を起こさせ
★口を使わせ喰わす

この3つがうまく行ってフックアップといく訳で、それが一つのルアーでできるのが理想のルアーということになります。

しかし、「寄せるルアーと喰わせるルアーは違う」とよく言われていることですが、何個かのルアーやティーザーでより多くのカジキを寄せ、理想的に興奮させ、フックアップに繋げることも釣果を上げるのに重要な戦略です。

当方もルアーメーカーとして、理想のルアー作りに拘ってきましたが、よりいいルアーコンビネーションということも以前より深く考え始めています。

今シーズン、特に示唆に富んだ釣果報告を「シーベイビー」Kオーナーより頂きました。

「シーベイビー」さんは2018年沖縄SAM’s CUPで3尾の最多釣果を上げた唯一の艇です。それもすべて同じモデル、この数年玄界灘をメインに絶好調のポセイドン・ルアーででした。

SeaBaby18SAMs2

「クルーも気に入ていたので大会を通し、LaGrandeのRevolver12とポセイドンルアーしか曳いていなかった。Revolverに寄ってきて、横のポセイドンルアーに喰うパターン」だったそうです。

ルアーメーカーとしては苦笑することですが、「動きが激しいのでそのルアーに喰わないけれど、興奮させて、横のおとなしめのルアーに食らいつかせる」ことができるなら、それも傑作ルアーといってもいいのではないでしょうか?

ということで La Grande がおすすめするコンビネーションが

基本スプレッドa.jpg

★ショートコーナーはシリウス14

★ロングコーナーはラトルバードを付けてトッポ9

★ショートリガーはヒコーキなしでリボルバー 12

★ロングリガーはシルロ10

★ショットガン(センターリガー)はゼブラ10

この基本セットは”La Grande Shop” https://marlin.stores.jp/ で大幅セールで近日発売予定です。

注)ポセイドンルアーは現在品切れだそうです。
近日、再入荷予定で、当方でも販売します。
ご興味ある方は当方にメールでご希望の旨ご連絡ください。入荷しましたら、お知らせいたします。

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テクニック

ルアーカラー選択 「カジキは何色がお好き?」

マカジキの色覚

マカジキ色覚.jpg

カジキの色認識能力について面白いレポートを紹介します。

以前よくカジキは色盲で色の判別はできないという話を聞かされていました。1980年後半から日本の複数の研究者により色のカジキやマグロは認識能力を有するらしいことが報告されました。10年ほど前にはオーストラリア女性海洋生物学者がマカジキの網膜の研究により、網膜の半分は色認識ができ、上の図のように紫、青、緑、黄の波長の光に強く反応することが分かりました。

興味深いのは視界の下方向は色盲との報告でした。海中では自分より下の物は深くなるに従い、青が濃くなる一方の世界に生きるカジキにとっては、色の判別は必要ないのでしょう。必要のない能力は発達しないということでしょう。

といううことで、皆さんはこれを信じ、ライムグリーン、イエロー、ブルー、パープルを選ばれますか?!

(カラーに関して面白い情報やエピソードがあれば、ぜひお教えください。)

フックアップ率UP #2

フックを考える

以前の情報になりますが、2003年の関西圏で開かれたカジキ釣りトーナメントの4大会で計48尾のカジキ類が釣れ、確認分だけでもその3分の1にあたる16尾がトップガンルアーで釣れました。それは嘘のような高確率でその翌年2004年は昨シーズンのようにな高成績は出ないものと予想しておりました。結果はというと5大会で計35尾中20尾(57%)という信じられない確率となりました。これはトップガンルアーが天候やスピードの違いがあっても対応幅が広く、多くのアングラーに曳きやすいルアーであると同時に、トップガンの特徴である急激にキビスを返すような動きが、ただただテイリング(ルアーの後方についてきている)して、様子を伺っているカジキにもリアクションバイト(反射的に飛びつかせる)を起こさせる効果が強いのでしょう。また、このような好成果が現実のものとなったのは、「TOPGUN GI」モデルの提案者でカジキ釣りの普及に努められて来られたマリンプレゼンツの森藤氏の貢献が甚大です。

上記の要素に合わせ、このような好成績に繋がったのは当方がセットさせて頂いたフックリグにも好成績の理由があったものと思われます。

 

針先を研ぐ

 ルアーにフックをセッティングする前には必ずフックシャープナーで仕上げてます。

トップガンフィッシングでルアーにセットするフックは、現在は当社特別依頼の日本製ステンレスフックです。大半は#9/0、および#10/0を使っております。パッケージから出したままのフックでは針先にバリが残り、より精度の高いフッキングは望めません。そこでまず、中目のシャープナーでバリを取り、大まかに針先を研いだ後、極細目のシャープナーで仕上げています。また、近年は針先の研ぎ方にも工夫し、独自も形状にして、より高いフックアップ率を実現しています。

是非、皆さんもルアーを流す前には針先をチェックして下さい。これはどんな釣にも共通する非常に大切なポイントだと痛感しております。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

針先の違い(マスタッド社製7732SS)

上) 2世代前の針先(当方で手研ぎ)。カエシまでが太目。

中) 1世代前の製品でバリが残っていた物も多かった。

下) 最新モデルで殆どバリがなくフックが均一な仕上がりになっています。

 

何故、ギャフリグか?

ギャフリグ(トップガンフィッシング社製スティッフリグ)はどんな理由で高フックアップ率を実現するのか?

下の写真はそんな疑問を持ったときに実験したものです。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

左がアイを固定しないフリースイングリグ、右がギャフリグ。

角度

ダンボールに吊り下げた時の2種類のシングルフックの針先の立角度の差に注目!

フックアップはどちらが有利か容易に想像できます!ヨネッ?

ベクトルが針先の方向と異なるフリースイングリグ(左)は、ギャフリグ(右)とではカエシ手前針先から5mmまでの貫通に必要な力では顕著な差がでました。

また、#1で紹介したスティンガーシステムのようにツナフックを使用した場合でも、フリースイングリグと比べるとスティッフ(固定)リグの方は、引張る力がダイレクトに針先に伝わる感覚を手元に感じることができました。

 

フックアップに必要なドラッグ値

さて、どれくらいの力が掛かればフックアップするのでしょうか?

私も残念ながら実際のカジキでは今だ確認していません。来シーズンは是非カジキのいろんな箇所にドラッグテスターと共にフックを掛けまくり調べようと思っています。(実験台のカジキには申し訳ないことに傷だらけになってもらわざるを得ませんが)

簡単な実験をしました。多少の参考になれば幸いです。

フリースイングリグとギャフリグでダンボールを通すのに必要な力をドラッグテスターで計りました。予想に反し、真ん中の写真のようにダンボールを貫通するのに必要だった力はどちらも約2kg弱でした。これは返しの部分が入るまで引っ張った場合での値です。しかし違いが明確に現れたのは針先が入り込み始めるタイミングです。ギャフリグの針先は遥かに早期から(少ない力で)ダンボールの中に入り始めました。ここに高フックアップ率を誇る所以があると確信します。

 

トップガンフィッシングでは以上、紹介させて頂いたギャフリグをはじめ、システムに必要なフック、ワイヤー、スリーブ、熱収縮チューブ、ダイアモンドフックシャープナーなど全て実戦に即した最高の道具たちをご用意しております。また、皆様のお持ちのルアーのメンテナンス{ギャフリグ仕様に変更、リーダーやスカート交換、好成績を実現するユニークなスモークテールスカートへの変更など}できます。泳ぎの良くないものやスカートカラーがお気に召さないルアーをヒットルアーに変身させてみませんか?生を謳歌するためには万全の準備とテクニック向上の精進も必要です。最高レベルのアイテムにご興味ある方はお気軽にお尋ね下さい。

 

 

 

 

 

テクニック

フックアップ率UP #1

ボートの手綱を握り、大海を駆け回り、「喰ってもなかなかフックアップしない・・」とお嘆きのマーリン・カーボーイの皆様に朗報!

世界の名キャプテンやクルーが使い始めた、フックアップ率を高める2つのメソッドをご紹介します。

< メソッド1 : 低ドラッグ値設定でのトローリング >
これはかなり以前から一部のキャプテン達が使っていた方法のようですが、最近その効果が多くのアングラーから報告され、その有効性が再認識されてきたメソッドです。当方もこの方法で、周囲のバラシを尻目に高フックアップ率を実感しています。

①まず、リールのドラグ設定を出来るだけ低めにします。
どれくらい低いかというと、ルアーの水圧抵抗でリールからラインが出る少し手前までドラッグレバーを下げます。もちろん風波の高い時やボートスピードが上がれば、ドラッグ値も高くセットしなけらばいけません。

②カジキのバイトがあり、ラインが激しく引き出されるまでドラグはそのままで。

多くの場合、‟3~10秒”ほどでしょう。カジキがルアーを咥え、走り始めれば、徐々にストライク位置までドラグレバーを上げてフックアップさせます。ドラグレバーを上げるまでの待ち時間の幅が大きいのは、ラインの出方により、『どのタイミングでレバーを上げるか』に違いがあるためです。。(大体ですが、30~50m程ラインが出たところでレバーを上げろという声が多いようです)これはライブベイトでの釣りと良く似ています。ドロップバックを何ヒロ取れというような感じで感覚的なのです。
しかし、この方法に変更してから、フックアップが確実に増えたと言うビルフィッシャーの方々、(著名なチャーターボートキャプテンを含め)がかなりおられるようです。試す価値十分にありそうですが、手慣れたアングラーや気転の利いたデッキハンドがいりますね。
またこのメソッドでは、トップガンNYやGW、MS、AS、モールドクラフトのようなソフトヘッドルアーを使います。ハードルアーは、カジキが咥えたとき違和感があり、吐き出してしまうのでしょう。

 

< メソッド2 :  高ドラッグ値設定でのトローリング >
これは、約20年ほど前に「J.コクラン」が、使い始めたとされる方法です。彼はメキシコ湾でチャーターボートのキャプテンを営みつつ考えました。
「カジキのバイトは、通常3割前後しかない。フックアップ率をどうすれば向上できるか?」 で使ってみたのが、どこかで私も聞いた覚えのある日本の漁師が使っていたという仕掛けに似たものでした。

DSC_0928写真①

スティンガー・システム - それはルアーのスカートをかなり長めにし、尚且つ写真のようにシングルのスティッフ・リグ(固定リグ)をIGFAルールぎりぎりまで後ろにセットするというものでした。彼はこのシステムを使い始めて以来の約10年の平均実績で約7割のフックアップ率を実現しています。

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このシステムでのポイントは、
①スカートが長め

②シングルフックでスティッフ(固定)

③スカートエンド一杯のフック位置

④大きめのフックを使用

⑤ドラッグ値を高めに設定

 

①スカートが長め

DSC_1768.JPG写真②

写真②はトップガンN12GSですが、下のルアーが通常多用されるスカートサイズです。このシステムに使う物は、上のようなかなり長めのスカートで全長は14インチ(35cm)ほどになります。また、ヘッドの形状ですが、ウエートが入ったカットタイプでトップガンのNシリーズのようなヘッド長の比較的短いものが適しています。

②シングルツナフックでスティッフ(固定)
コクラン氏が使うシステムは、ツナタイプのフック(マスタッド7691S等)にワイヤーと熱収縮チューブやハーネステープでシングルフックを写真①のように作ります。このとき、スカートの長さを考慮し、フックの先端はスカートから出るくらいに調整します。

注) 1番目の写真のフックはツナフックではありません。

参考までに、トップガンNシリーズはかなり激しい動きをするため、N12では通常マスタッド7732の#10/0のダブルフックリグ(スティッフ)を使ってきました。それはシングルフック仕様では暴れすぎる傾向があるためでした。シングルを使用する場合は、この数年来は、#10/0サイズでフックをかなり後ろのセッティングし、フックのアイ(付根の輪)を収縮チューブ等で固定し、自由に動かないようにしたものを使っています。。(写真①のトップガン・ギャフリグは Web Shop “La Grande” で近日販売予定)
また、ドアノブルアー開発者でカジキのルアーフィッシング界の巨人「ブルークス・モリス氏」も長年これに似たリップラッチスティッフリグを使い、高フックアップ率を実現し続けていました。

③スカートエンド一杯のフック位置
フックの位置はIGFAルールを考慮し、フックのアイ(輪)が、スカートに隠れるようにセットしますが、フックの大半はスカートの後方にはみ出しており、特に針先はスカートに邪魔させずにカジキの口に掛かるようなセッティングにします。

④大きめのフックを使用
通常使うサイズが#10/0の場合、#12/0か#13/0の2~3サイズ大きいフックを使用する。ゲイブ(フックのシャフトから針先までの距離)の広さを活用することで、カジキを掛けやすいと考えたのでしょう。

注)当方では、80ポンドクラス以下のタックルを使用することが多いので、針の軸径の太い大型の針は貫通性を考慮し、おすすめしておりません。

⑤ドラッグ値を高めに設定
このシステムではドラッグ値を高めに設定します。カジキがルアーを口に咥えて走りだした時点でフッキングをさせる為、以下のような設定値を「コクラン氏」は薦めています。低めに設定した場合と実際に比べた結論だそうです。

トローリング時のドラッグ値

StingerSystemDrag

コクラン氏は、「このシステムは30ポンド未満のラインには不向きだ」とも付け加えています。これはフックアップに十分なドラッグ値が得られないためだと思われます。

クルーの少ない日本のトローリング事情を思うと、メソッド1と2を比べれば、後者がより現状に即した方法ではないでしょうか? 但し、フックアップ後は、各ライン強度のの1/3までのドラッグ値でファイトされるのが無難であると思われます。ご注意を!

筆 サキタカ ( 株式会社トップガンフィッシング代表 さきやまたかし )

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KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

フリースイング(左)とTFギャフリグ(右)

ここに紹介しているルアーなどは Web Shop “La Grande でご購入していただける予定です。